島原半島中央にそびえる雲仙妙見岳の南西、標高700mのところに湧く雲仙温泉。約350年前に温泉地として開発され、江戸後期から明治にかけて長崎に出入りする外国人のリゾート地として発展しました。硫黄の香り漂う乳白色の硫黄泉は肌に優しく、温まります。温泉成分から「九州の軽井沢」とも呼ばれます。硫黄の匂いと水蒸気が漂う「雲仙地獄」を囲むように温泉街があります。
雲仙地獄には遊歩道が整備されていて、散策できます。地獄の蒸気で蒸した温泉玉子も楽しみたいもの。日本で初めて指定された国立公園として四季折々の豊かな自然があり、ロープウェーで妙見岳山頂からの眺望を眺めるのもいいでしょう。公共交通の基点となる諫早周辺で遊び場を探すのもいいです。
1990年(平成2年)に噴火した普賢岳と、噴火により生まれた雲仙最高峰の平成新山は、妙見岳を挟んで反対側に位置していて、温泉街からは直接見ることはできません。