奈良時代開湯とされる古湯で、『出雲国風土記』で神の湯と記され、『枕草子』でも名湯と讃えられた玉造温泉。メノウで勾玉を作る玉作部の里にあって、古くから美人の湯、薬湯として知られてきました。玉湯川沿いに桜並木と旅館などが立ち並ぶ温泉街は、数寄屋造りの高級和風旅館も多く、歴史を感じさせる落ち着いた風格があります。玉湯川は流れて宍道湖に注ぎます。
浴衣で歩きたい温泉街では、南にある玉作湯神社に立ち寄っておきたいところ。「願い石」に願いを込めていきましょう。勾玉のオブジェがついた勾玉橋などもフォトスポットです。松江市街も遠くなく、松江城と城下町の見どころが観光の選択肢となってきます。
玉作湯神社「願い石」の作法は次のとおり。本殿参拝後、社務所で「叶い石」と願い札、お守り袋をいただきます。「願い石」のところに行き、御神水で「叶い石」を清めた後、「叶い石」を持って「願い石」にそっと触れさせながら願い事をします。社務所に戻り、2枚複写になっている願い札に願い事を書きます。一枚は札入れへ入れ、もう一枚は「叶い石」と一緒にお守り袋へ入れて持ち帰ります。