神奈川と静岡の県境にある湯河原温泉。明治以降は文人に愛され、国木田独歩や夏目漱石、芥川龍之介などの作家たちが逗留しています。千歳川沿いに古い風情の温泉街が続いています。その情緒から「さがみの小京都」と呼ばれたこともあり、しっとりと歩いてみたい温泉地です。横浜から1時間と近く、歴史ある名湯を気軽に尋ねることができます。
万葉公園、独歩の湯を中心として、温泉街を散策して訪ねたい見どころが点在します。少し足を伸ばせば幕山公園の梅林、みかん狩り、海水浴など季節ごとの遊び場があるので、オンシーズンなら検討を。梅林から見下ろす相模湾の眺望も素晴らしいです。また熱海温泉まで10kmほどのため、車があるならあわせて寄っていけます。
千歳川を挟んで神奈川県側と、静岡県熱海市にまたがった温泉地です。熱海側は「伊豆湯河原温泉」、海寄りのエリアは「浜湯河原温泉」、また川上にある温泉は「奥湯河原温泉」と区別することもありますが、ここでは一体のものとして扱います。